2012年3月18日日曜日
稲作文化:穂利(フウリ-)
《穂利(フウリ-)》
「穂利(フウリ-)」
稲に関連したマレー語の名詞には、
まだ日本語と共通のものがある。
穂をブリルというのは稲穂をイナボという「ボ・ホ」の沖縄発音「プ」に合い、
船の早漕ぎ競争の名を「穂利(フウリ-)」と書くのは、
稲の渡来時の苦労と感謝を忘れないための「ブリル」に語源があり、
その行事を伝えた南中国でも古来「巴竜船」と呼ぶのは、
沖縄人と共通の歴史をもつ証拠である。
また東北地方の古語では古墳を「ホーリョー」と呼ぶが、
これも稲をもたらした倭人が、
「穂利・巴竜」と呼ばれた名残りとみれば、謎はとける。
マレー語では米はプラスである。
これと関連があるのは「部落」で、
これは「米作り」を指すプラスへの当て字とみて間違いない。
これがさらに清音化すると「プラ=ムラ」になる。
ではソナカらはマレー語圏からすぐ我が国へ来たのか?。
フィリピンのタガログ語を調べてみると犬は aso アソである。
ここではソナカよりもアソカのほうが強く印象に残ったのだが、
ソナカが来なければ「犬」にこの名がつくことはない。
アソは我が国でも阿蘇・阿曽・麻生などとして残っている。
タガログ語では米は「 inapui イナプイ」である。
いうまでもなく「イナ・イネ・イン」の仲間で、
これも「稲生・稲武」という地名や姓がある。
過去の発掘調査で充分だとは誰も考えないが、
ソナカ宣布団のコースはこれで、ほぼ固まった。
※出典:加治木義博「言語復原史学会・大学講義録21:25頁」
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